身体において、骨盤が大事!背骨が大事!股関節が!なんて言い出したらキリがないくらい姿勢改善や身体の痛みの解消、パフォーマンスアップなどに必要な箇所の調整部位がありますが、意外と放って置かれがちなのが足元です。ここ最近では足部調整はとても注目されています。それも当然、足は身体で唯一、地面に接する部位、身体の土台です。その中でも足裏、アーチについて少しお話しいたします。
当サロンでも主にパーソナルセッションでは、アーチ形成のためのエクササイズ、コンディショニングを紹介しています。
※本文中、専門的な表現が少し出てきます。
目次
アーチの役割
- 衝撃の吸収
- 足部を安定させ床に力を伝えること
足部には、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチという3つのアー
歩行では床と足部との衝撃が常に繰り返されて
最近はそのような機能を備え、走りをより効率的にする靴やサポートソックスなどがありますが、足部には本来その機能が既に備わっています。
アーチは
偏平足は中足骨が前方に潰れたときの症状ですが、反対に体重を正しいポジションである距骨に常時乗せることができれば中足骨周りのテンションがどんどん減っていきます、そうするとアーチが高くなります。
アーチが引き上がった状態は足部全体として非常に安定し
足部が安定しておらずふにゃふにゃの状態では力を骨盤や上半身に伝えることができ
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アーチを作る大切な骨
足部には片側で28個もの骨があります。趾骨14個 種子骨2個 中足骨5個 足根骨7個その為、様々な環境に適応できるが制御が難しくコントロールしずらいのが足部。アーチを形成する上で重要な骨は、舟状骨と立方骨です。
舟状骨は内側アーチ、立方骨は外側アーチを形成する骨となり、シューズの、インソール会社もこの立方骨と舟状骨を意識してインソールを作る会社もあります。
重要な筋肉・・・
重要な筋肉部位として、まず外在筋では、内側縦アーチを形成する前・後脛骨筋と長母趾屈筋(後足部の安定に関わっています)外側縦アーチは腓骨筋のみ。少し難しいですが、重心が内側を通るという事と「蹴る」事そのものが踵骨下関節が回外する為それらに必要な内側縦アーチの筋群が優位になってます。
そして、母趾内・外転筋 虫様筋 短趾屈筋といった筋群が内在筋として働きます。
そして後脛骨筋、長腓骨筋らが、アーチを作る骨を引き上げて足首を動かしたり、安定させるたりする筋肉なわけですが、日常の姿勢や身体の動かし方のクセなどによってこの2つの筋肉が働かくなると、とても重要な関節に影響がでてしまいます…それが股関節。股関節の動きに関係する筋肉の一つに中臀筋があります。中殿筋は歩く時走る時など股関節を安定させて、横ブレを防いでくれる筋肉ですが、長腓骨筋の働きが低下すると中臀筋の働きも低下して、横にぶれたような歩き方になってしまいます。なぜなら身体の側面にある中臀筋と長腓骨が繋がっているからです。
股関節と言えば最重要マッスルである大腰筋。(体幹の安定にも重要です)その大腰筋は後脛骨筋と筋連結しています。
後脛骨筋の働きが低下することによって、影響された大腰筋の働きが低下すると、股関節がスムーズに動かなくなり、体幹もブレてしまうのは、言うまでもありません。このように足部のアーチを形成する筋肉、(ここでは長腓骨筋と後脛骨筋)によって股関節の動きも悪くなってしまいます。そのためにも足裏の3つのアーチを形成する必要があるのです。
今は様々なサポートグッズ・ツール(インソールやソックス)もありますが、道具だと実際には筋肉を使っていないのに、筋肉を使っている感覚を与えてしまうため、自分の筋肉を使わなくなる危険があります。
サポートツールを使用する習慣がある人は、その状態に筋肉が慣れてしまっているため、サポートツールを使わないと落ち着かなくなってしまうのです。でも、ケガの予防であったりパフォーマンスアップの為のものとして、良い物は良いのでどんどん使うべきだとも思いますが、それと同時にトレーニング、コンディショニング 、リカバリースキルといった作業も必要だと感じます。