水と食べ物、どちらも人間が生命を維持する為に必要なものです。しかし、もしどちらかが摂取できない状況になったとき、食べ物を取らないよりも水を取らない方が、命をつなぎとめるのに、厳しい状況に早く陥ることになります。
一例として、食べ物を全く取らない状況が10日間以上続いても、皮下脂肪などをエネルギーに変えながら生きていけると言われています。しかし水を全く取らない状況はどうでしょう。
人間の体は体重の20%の水分を失うと死亡してしまいます。たとえば、体重70Kgの人の場合、14ℓの体内水分量を失うと生命の危機に陥ります。人間は何もしていない状態でも、1日に約1.5ℓの水分を失っています。なので、体重70kgの人を例にして単純計算すると、だいたい9日間水を飲まないと生命の危機にさらされることになります。しかし、ここには汗や尿の分は含まれていないので、その分を含むと5日間くらい、さらに夏の暑い日などはより多く汗をかきますから、2〜3日間でも危ない状況になるといえます。
一説には、水分補給さえしていれば2〜3週間は生きられると言われています。それ程私達の体になくてはならないものだということです。
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人間は、水がなくなるとなぜ死んでしまうのか、水分補給がどれほど重要なものなのか、熱中症のケースでみてみましょう。
この十数年、日本では熱中症による死亡事故が増えており、毎年200人前後、多い年では600人近くの人が亡くなっています。東京、大阪、名古屋などの大都市では、最近の20年間で、夏場に30度を超える時間数が2倍になったことが大いに影響しているのでしょう。
熱中症とは、体内の水分量が不足して、熱をうまく放出できなくなり、水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れるなど体液、体温の調整機能が破綻して意識障害などが起こる症状です。
さらに直腸温度が40度を超えてくると、ショックを起こして死亡してしまうケースもあり、そのメカニズムは、脳梗塞や、心筋梗塞とほぼ同じと考えられます。体内の水分量が極端に減ると、血管が収縮して、心臓や肝臓、腎臓など、全身の臓器の機能不全が起こるのです。発汗などの体温調節機能の衰えてるお年寄りは、夏、暑い部屋にいるだけで熱中症になったり、さらには喉の渇きを感じる脳の視床下部にある枯渇中枢の働きもも弱くなっていて、水分補給が十分になされない為、知らない間に脱水症状になっていたりすることもあります。
あまり喉が乾かない、という人は、夏場は特に時間を決めて水分補給の習慣化をしてみるといいかもしれませんね。